名古屋市中区の郵便局で現金221万円が奪われた強盗傷害事件で、中署は4日、被害拡大を防いだとして警備員羽場幹人さん(52)と勤務先に感謝状を贈った。
事件が起きた先月17日午後、勤務中だった羽場さんは名古屋パルコ西館を出たところで悲鳴を聞いた。路上に刃物を持った男がいたため、買い物客らとの間に入り、客を避難させた。さらにパルコ館内に入った男を追いかけながら客らに避難を呼びかけ、男が乗り込んだタクシーのナンバーを警察に伝えた。
約30年前からパルコで警備しているという羽場さんは「怖さもあったが、お客さんのけがだけは避けたかった。日頃の訓練の成果が出てよかった」と笑顔を見せた。
中村隆則署長は「適切な対応のおかげで、発生後すぐに検挙でき、第2の被害も防げました」と感謝した。(小松万希子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル